シニア犬の気をつけたい病気|年齢別のケアと早期発見のポイント

「うちの子、もうシニア期かな?」
シニア犬の目安は体の大きさによって異なります。
- 小型犬(チワワ・トイプードルなど):7〜8歳頃から
- 中型犬(柴犬・コッカーなど):6〜7歳頃から
- 大型犬(ラブラドールなど):5〜6歳頃から
年齢を重ねると体にさまざまな変化が現れます。
今回は、シニア犬の健康管理に役立つ病気の知識とケアのポイントをご紹介します。
1. 年齢とともに増える変化
白髪、寝てばかり、反応が鈍くなるなど、老化による変化が見られることがあります。
2. 特に気をつけたい5つの病気

- 心臓病: 咳、疲れやすさ、呼吸の荒さ
- 腎臓病: 水をたくさん飲む・おしっこが多い
- 認知症: 夜鳴き、徘徊、トイレの失敗
- がん: しこり、体重減少、食欲不振
- 関節疾患: 歩き方の異常、立ち上がりにくさ
犬種によって注意したい病気
- チワワ・ポメラニアン: 心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)に注意
- ミニチュアダックス: 腰・腎臓の病気に注意
- トイプードル: 白内障・認知症・関節疾患に注意
- シーズー・パグ: 呼吸器疾患や皮膚トラブル
- 柴犬: 皮膚病・腎臓病に注意
- 大型犬全般: 関節疾患・がんのリスクが高い
3. 早期発見のためのサイン
食欲・行動・排泄の変化、目や口臭の異常などに気づくことが大切です。
4. シニア犬のケアのポイント
年齢を重ねた愛犬が快適に過ごせるよう、日々の生活に以下のような工夫を取り入れましょう。
- 定期健診は最低でも半年ごとに:血液検査・尿検査・超音波などを通じて、症状が出る前の病気の兆候を早期発見できます。
- シニア向けの栄養設計に切り替える:低脂肪・消化しやすいタンパク質のドッグフードを選びましょう。
- 軽い運動で筋力キープ:散歩は毎日15〜20分程度、無理のないペースで。水中歩行や屋内ストレッチもおすすめです。
- 住環境の見直し:滑り止めマットの設置、段差の解消、ベッドの高さ調整など、足腰への負担を減らす工夫が大切です。
- ストレスをためない工夫:環境の変化を最小限にし、過度な刺激を避けましょう。生活リズムを整え、静かな空間で休める時間を確保することも大切です。
- 口腔ケアや目・耳のチェック:口臭・歯石、目ヤニや涙やけ、耳垢の増加など、シニア期はケアの頻度を見直すこともポイントです。